ヨーロッパ刺繍の歴史は古代エジプトから伝わり、バビロニア人によって様々なステッチが開発されました。
東欧の刺しゅうは、1600年から1800年ヨーロッパにかけて広く行われた専門的な製作とアマチュアの製作の両方を伝える長い歴史があります。東洋と中東で発祥したと考えられている刺しゅうは、ウクライナでも古くから伝統的な婚礼などに類を見ない存在であり、1500年代以降は豪華なスレッドやビーズを使った装飾が行われてきました。
特にハンガリーのカロチャ刺しゅうは、レースに彩られた刺しゅうが見事です!
北欧の刺しゅうは、19世紀から20世紀にかけてヨーロッパで広く行われた専門的な製作とアマチュアの製作の両方を伝える長い歴史があります。
ハーダンガー、ヘデボ、ホワイトワークが人気です。
東欧の彩り豊かな伝統刺しゅう
11月のクチュリエの種で、12月の制作用に申し込んだ「東欧の彩り豊かな伝統刺しゅう・東欧をめぐる気分で暮らしを彩る刺しゅう小物の会・ブーケのミニバッグ(カロチャ地方)」が届いたので、早速制作しました。
フェリシモ・クチュリエとは
編み物や刺しゅう、パッチワーク、つまみ細工などの手芸キットが揃う、ハンドメイドの初心者から上級者まで楽しめる、手づくりブランド『Couturier クチュリエ』のショッピングサイトです。
東欧をめぐる気分で暮らしを彩る刺しゅう小物の会とは
カロチャ、マチョー、ベレグ……、東欧各地に伝わる美しい伝統刺しゅうを、それぞれの地方をめぐるように体験できるキット。実際に現地を旅した刺しゅう作家・岩田 由美子さんのデザインを、ソーイングブックやポーチ、バッグなど刺しゅう好きさんの暮らしに役立つアイテムに仕上げます。東欧刺しゅうのあたたかみのある素朴さと、カラフルでかわいい世界をたっぷり楽しむことが出来るコースです。
刺繍作家・岩田由美子さん
王国王立刺しゅう学校にて認定コース終了後、アトリエ「花音舎」を主宰。教室、著書、雑誌等でいろいろな種類の刺しゅう作品を発表。
ブーケのミニバッグ制作と感想
雰囲気が「ハンガリー刺しゅう」に似ているなって思ったら、ハンガリーだった。
カロチャ は、ハンガリー、バーチ・キシュクン県の自治体。ハンガリー有数の古い町で、国内に4箇所あるカトリックの大司教座の一つ、カロチャ大司教座がある。 ウィキペディア
苦手な「サテンステッチ」を克服できるといいな。
制作レベル「中級」
制作レベルは「中級」ということなのですが、かわいい刺しゅうを1年間楽しんできた人なら、問題なく刺しゅうできるレベルです。
図案が印刷済みなので、すぐに刺しゅうを楽しむことが出来るのはいいですよね。
特に、サテンステッチのガイドラインが印刷されているので、ガイドラインに沿うように刺しゅうすれば良いので、サテンステッチが綺麗に仕上がるところが良いと思いました。
刺しゅう糸
キットに付属している刺しゅう糸は、いつもの25番刺しゅう糸ではなく、もっと太い刺しゅう糸でした。たぶん5番だと思います。
この刺しゅう糸、長い糸のまま、刺しゅうしてしまうと、終わりの方は、糸がつぶれてしまって、よりがなくなり、サテンステッチがつぶれたようになってしまうので、半分に切ってから刺せば良かったと反省。
面倒くさがりなので、長いまま刺し続けたけど(苦笑)
刺しゅうの感想
綺麗な光沢を出すためには、針を出す位置と、針を刺す位置が大切。25番刺しゅう糸のときは、ごまかして刺せたけれど、付属の刺しゅう糸でごまかそうとすると、糸の流れが変わってしまって、素人目でも、すぐに失敗に気づいてしまう。
面倒だから、刺し直さないけど(苦笑)
アウトラインステッチとサテンステッチのみの刺しゅうステッチ。
刺しているうちに、サテンステッチのコツがつかめてくる(覚えているかは謎)。
図案線の外側のきわに針を出し入れすると、図案線が刺しゅうに隠れてきれいに仕上がります
私は、この「きわ」に針を出し入れするのが苦手なんですよね。だから、ラインがガクガクになっちゃう。
かわいい刺しゅうと違って、図案が細かくないので、極力「きわ」を意識しながら刺しました。
傾いているガイド線の刺しゅう
ガイド線の角度に合わせて、隙間ができないように方向けながら刺し埋める
この隙間の感覚って、たくさんサテンステッチを刺しゅうしている人はわかるのだと思うけれど、私は、なかなかコツがつかめなくて・・・
ガイド線をひとつの台形の塊で考えるといいかな。
狭い部分は、針の出し入れを詰めて
拾い部分は、針の出し入れを気持ち広めで……みたいな感じにするといいかも
フェリシモ・クチュリエの刺しゅう糸は余裕があるから助かる。
結構、余りました。
ミニバッグに仕立てる
テキストは、手縫いで仕立てるようになっているけど、布が厚くて、手縫いだと厳しいのと、今ミシン縫いの勉強をしているので「バッグとポーチはおまかせの会」2回目のテキストを見ながら仕立てました。
※ミニバッグの作り方のテキストのバッグの仕立て方だと、私は苦手なので「バックとポーチはおまかせの会」の作り方の方が好き。
- ビミョーに縫い縮みが起きているので、カット線を修正
- 布と持ち手のひもをカット
持ち手のひもは「ほつれ止め」で補強しておく - ミシンで、表布の底を縫う
私のミシンはメモリがついていないので、毎回、マステで縫い幅の目安を貼っている - 縫ったところを割る
- 持ち手をしつけ糸で留める
- 表布と内布を中表に重ね、バッグの口の部分を縫ったら、アイロンをかける
- 両脇を縫う(返し口は縫わない)
縫い終わったら、表に返し、返し口をコの字綴じ - 完成
色止め
この会の刺しゅう糸は、水にぬれると色落ちすることがあるので、作品を洗う際は、色止めの洗いをする必要があります。
色止めの洗い方
- ぬるま湯500ccにお酢90ccを入れる
- 1の液に作品を浸し、手でやさしく押すようにして、液をしみこませる
- アルカリ石けんで洗う。その時、刺しゅう部分は指でなでるように優しく洗う
- 洗い終わったら、手でやさしく押すようにして3回ほどすすぐ
- 1の液にもう一度浸して軽くしぼり、タオルに挟んで水気を取る。このとき、色が滲んできたら2〜4を繰り返す
- 風通しの良い直射日光の当たらない場所で乾かす
フェリシモ・クチュリエを楽しんでみた
フェリシモのクチュリエは、手芸始めてさんでも楽しめるコースが沢山!
もちろん上級者向けのキットもあります!
クリュリエ
手づくりブランド「クチュリエ」」に刺し子キットが登場!
刺し子糸ブランド「hidamari(ひだまり)」とコラボした「ひだまりのリス とりどりの色遊び 40色の糸で楽しむ軽やか刺し子クロスの会」です。日本の伝統技法でありながら、簡単、気軽に楽しめると人気が高まっている刺し子を、グラデーションやマルチカラーの糸を使って、カラフルな作品に仕上げます。合計40種類の刺し子糸は集めるだけでも楽しく、アクセサリーにもアレンジできるなど、使い方は自在です。