私はコースターや巾着の刺し子を楽しんだ経験から、海外にも刺し子に似た刺繍はあるのだろうかと興味を持ちました。
今回はカンタ風とヤオ族風の刺し子に焦点を当ててみたいと思います。
カンタ風とヤオ族風は、日本だけでなく海外でも人気の高いスタイルです。
今回は、それぞれの特徴を紹介し、刺し子ファンにおすすめの刺し子の一冊をご紹介します。
日本と海外の刺し子を楽しむミックススタイルの刺し子の本
刺し子といえば、日本の伝統工芸として知られています。しかし、最近では海外でも刺し子が人気を集め、新しいスタイルが生まれています。
今回は、日本と海外の刺し子の本を紹介しながら、新しいミックススタイルについて探求していきます。
特に、カンタ風とヤオ族風のスタイルに注目し、その特徴や魅力を詳しく解説します。
さらに、おすすめの一冊もご紹介します。刺し子ファンの皆さん、ぜひご覧ください!
新しいミックススタイルの刺し子の本
日本と海外の刺し子の魅力を融合した、新しいミックススタイルの刺し子本が登場しました。
その中でも、カンタ風とヤオ族風のスタイルが注目を集めています。
カンタ風は、自由な刺し方でザクザクと刺し込むことが特徴で、
ヤオ族風は、細かい模様を正確に縫い上げるスタイルです。
両方の魅力を生かし、身近な小物として使えるように、コースターや巾着などのインテリア小物に仕立ててみましょう。
カンタ風とヤオ族風の特徴と魅力
カンタ刺繍
インド・ベンガル地方で受け継がれる美しい手仕事、カンタ刺繍。この刺繍は、破れたサリーや古布を2枚重ねにしたり、つないだりしてステッチを施し、新たな布に生まれ変わらせます。この手法は、布を大切に最後まで使い切る、日々の仕事の合間に女性たちが自分たちのために作ってきたものです。日本の刺し子と目的や方法も同じように、長い歴史を持つ手芸です。しかし、カンタ刺繍は日本の刺し子とは異なり、豊かな色彩や自由なデザインが特徴です。今では、お土産物やファニシング用品としても親しまれていますが、アンティークのカンタ刺繍は、手仕事感満載で素朴な色彩や形がとても魅力的です。
ヤオ族刺繍
ヤオ族の刺し繍は、かつては日常生活や宗教上の特別な意味を持つ模様だったとされていますが、現代の女性たちはあまりその意味や名称にこだわらず刺繍をしているようです。単純に「綺麗だから」や「みんながしているから」という理由で模様を選ぶことが多いようです。模様には「トラの皮」「トラの爪」「銀の花」「かぼちゃの花」「ミズスマシ」「お寺の屋根の先頭」など、生活に密着した名前がつけられており、その背景が想像されます。女の子たちは8歳頃に祖母や母親から技術を伝えられ、徐々に難易度の高い刺し繍ができるようになります。みんなが持っている図案見本は、実は女性たちの頭の中にあり、技術は口伝えで伝承されています。
おすすめの一冊紹介
カンタ風とヤオ族風のおすすめの一冊の紹介
『刺し子と暮らす』
和の美しさをイメージする規則正しい刺し子に加えて、カンタやヤオ族の刺し子の自由な刺し方にも注目した、海外の刺し子と日本の刺し子の要素を取り入れたミックススタイルの刺し子本です。インテリア小物や巾着など、身近な小物に取り入れられるように仕立てられており、写真と図解でわかりやすく刺し方が解説されています。 この本では、世界各国の刺し子の技法やスタイルを紹介し、まっすぐぐし縫いを基本としながら、インドのカンタ風やタイ、ラオスのヤオ族風、シンプル刺し子、横刺し、一目刺しなど、さまざまな刺し方を学ぶことができます。刺した布の手触りや模様の可愛らしさを楽しむことができる、今の暮らしにぴったりの刺し子の提案です。
- 著者
実乃莉さん
まとめ
今回は「刺し子」という伝統的な手芸について調べました。刺し子は、日本だけでなく世界中で愛されている手芸の一つで、独自の技法やデザインがあります。
日本の刺し子は、藍染めの布に規則正しく模様を刺していく伝統的なものが多く知られています。一方で、海外にはインドや韓国などの刺し子もあり、それらを取り入れた新しい刺し子も増えてきています。
今回は、海外の刺し子と日本の刺し子のよさを取り入れた、ミックススタイルの刺し子を紹介ました。カンタやヤオ族の刺し子のザクザクと自由に刺す味わい深さと、日本の規則正しく美しい模様を組み合わせたデザインは、今の暮らしにちょうどいいデザインです。
刺し子は、手作りならではの手触りや温かみがあり、インテリア小物や巾着など、身の回りで使える小物にぴったりです。そして、刺し子にはそれぞれに意味を持った模様があり、その模様によって生活の様々な場面で使われることが多かったようです。
刺し子は、大切な人への手作りの贈り物にもぴったりです。手作りの小物には、手作りならではの温かみや愛情が込められています。自分自身で作ることもできるので、手作りの楽しみを感じながら、伝統的な手芸の世界に触れてみるのもいいかもしれません。
刺し子ファンの皆さん、刺し子に興味のある方々、是非この機会に、刺し子の魅力に触れてみてはいかがでしょうか。