私たち40代50代の女性にとって、リカちゃんは、家族と一緒に成長してきたと言えるのではないでしょうか。今回いろいろ調べていたら「ジェニーちゃん」が帰ってきてました!
戦後、様々なソフトビニール製ファッションドールが登場しましたが、結局、バービーちゃん、リカちゃんと、リバイバル人形のブライスが残りました。
しかし、リカちゃんは「ファッションドール」というカテゴリーに収まりきらない人形なのです。通常、ファッションドールは主に「ファッション」をテーマにしており、「家族の物語」はあまり関係ないか、単なる背景に過ぎません。しかし、リカちゃん人形には「ファッション(着せ替え)」と同様に、「家族の物語」が織り込まれています。実際、家族の物語がなければ、リカちゃんは存在しないとさえ言えるでしょう。
今では、リカちゃん人形と言えば、小学5年生のリカちゃん、デザイナーのママ、フランス人の指揮者(音楽家)であるパパというキャラクター設定がよく知られています。
今回調べて気づいたけど
パパはパイロットではなかった件
リカちゃんの歴史と、限定発売リカちゃんについてご紹介します。
愛されキャラ「リカちゃん」
リカちゃんの家族の設定は最初からはっきりしていたわけではありませんでした。
タカラやリカちゃんの顔のデザインを手掛けた漫画家の牧美也子さんや、漫画『リカちゃんトリオ』を『週刊少女フレンド』で連載した細野みち子さん、そしてリカちゃん人形で遊んだ実際の少女たちの声が重要な要素として取り入れられ、少しずつ家族の物語の枠組みが形作られていきました。
リカちゃんの歴史
1967年
リカちゃんは「かわいらしい」という感性の価値が初めて具現化された人形として、私たちの前に現れました。リカちゃんという名前は、1967年7月号の少女マンガ雑誌『りぼん』で公募され、漫画家の牧美也子さんがその人形の原型を描きました。
リカちゃんは、11歳で小学5年生という設定です。
トランク型のドールハウス「ドリームハウス(リカちゃんハウス)」も販売されました。この人形は、日本の少女たちにとって新鮮な魅力を持つ着せ替え人形であり、その小さなサイズはバービーなどの「お姉さん」タイプの人形とは異なり、親しみやすさを感じさせました。
また、「ドリームハウス」という名前は、当時の日本人の憧れや感性を反映しており、洋館のイメージを思い浮かべさせました。リカちゃんは、そのかわいらしさと家族的な設定が、多くの少女たちの心を捉え、大きな成功を収めることとなりました。
1967年
リカちゃんと「家族の物語」の始まりは、パンフレットに少しだけ記述がありました。
表紙には牧美也子さんのサイン入りのリカちゃんの原画と「監修・推選・牧美也子」という表記がありました。
パンフレットのページには、「リカちゃんのひみつ」として、「フランス人のおとうさん、日本人のおかあさん、べんきょうはあまりできない、なやみはフランスに渡った父がどこにいるのかわからない」と書かれていました。
つまり、リカちゃんは日仏のハーフで、父親が行方不明という物語が始まりでした。リカちゃんは「香山リカ」であり、ママとパパの詳しい設定はされていませんでした。
「パパ」「ママ」ではなく、「おとうさん」「おかあさん」という呼び方が当時の家族の感性に馴染むものでした。
1966-1969年「リカちゃんトリオ」の誕生
リカちゃんは、スチュワーデスのリエちゃんという姉がドラマ的な展開で、後付で登場しました。それによって、独創的な家族の物語が始まったのです。また、リカちゃんのパンフレットでは父が行方不明という家族の物語が描かれていましたが、父は相変わらず消息不明。
実際に人形として登場したのは友だちでした。
1968年にはリカちゃんに「いづみちゃん」と「わたるくん」が登場し、「リカちゃんトリオ」が生まれ、友だちの物語が始まりました。
これは当時の子供たちや親の感性に合わせたものでした。友だちの関係はさらに拡大し、いづみちゃんには妹のくるみちゃん、わたるくんには弟のごろちゃんが登場しました。
1969年8月にママが登場し、リカちゃん家に「母子家族」が誕生しました。ママは洋裁店を経営しており、「香山」という姓や姉のリエちゃん、妹のふたごはまだ登場していませんでした。これは少女たちからの声が反映された結果と言えるでしょう。
え?リカちゃんのお友達ってアキラ君じゃなかったっけ?
ここで私は気づいた。
パパがパイロット、お友達の「アキラ」君は
スカーレットちゃんだということに。
しかも!ママはデザイナーって思っていたのも
スカーレットちゃんらしい。
1968年・少女マンガ『リカちゃんトリオ』
漫画の連載が始まり、リカちゃん人形と連動した物語が展開されました。物語では香山洋装店のハーフ少女リカが、リカちゃんトリオと過ごす中で、ママの借金問題、出生の秘密に立ち向かいます。
ママの友人であるマミ花岡の助けもあり、リカちゃんはパリで父親を探す旅に出ます。この物語は「友情物語」と「家族物語」として連載され、当時は少女マンガ誌やテレビの広告で大いに人気を集めました。
1974年「しあわせ家族」
「しあわせ家族」は1974年に誕生しましたが、父親のピエールはなおも長期不在のまま、スチュワーデスの姉であるリエちゃんが登場しました。そして1974年には双子の赤ちゃんが誕生します。
リカちゃんは姉と妹の間で人気者として位置づけられていましたが、姉は後に行方不明になり、新しい赤ちゃんが誕生することになりました。これにより、リカちゃんはヒロイン的で女王的な存在となったのです。
1992年「3世代同居の家族物語」開始
2012年には、リカちゃんの母方の祖母・洋子が登場しました。この物語は昭和時代の経済重視から平成時代のゆとり重視への変化を反映しており、パパ・ピエールの人形も1989年に登場しました。リカちゃんの誕生25周年を迎える際には、父方の祖母エレーヌ・ミラモンドが来日し、三世代同居の大家族となりました。リカちゃん家は9人の女性で構成されいます。
この物語は現代の社会情勢とは異なる3世代同居の大家族を描いていますが、それは現在においても憧れや理想の家族として存在していることを示唆しているのかもしれません。
2001年「もう一人のリカちゃん物語」
「もう一人のリカちゃん物語」では、分身や変身の要素が加わり、2001年には妊娠リカちゃんも登場しました。リカちゃんのアルバムでは、0歳から30歳までの成長を追体験することができる素敵な体験が提供されています。さらに、さまざまなバージョンのリカちゃんも限定で登場し、その多様性に魅了されることでしょう。リカちゃんの物語は進化し続けており、私たちにとって特別な思い出や新たな発見をもたらしてくれます。
2010年「カラーチェンジリカちゃん」
リカちゃんは初代から5代までの進化を遂げ、感性の価値観も変わりました。最初はおすましな顔立ちをしていましたが、次第に可愛らしい表情に変わり、髪の毛の色も徐々に金髪に近づいていきました。
2010年には、カラーチェンジリカちゃんが登場し、髪の毛の色を変えることができるようになりました。この進化は時代の移り変わりと共に、リカちゃん人形が持つ魅力をさらに広げていったのです。
最近のリカちゃん
最近は、リカちゃん人形に対する子どもたちの関心が減少していると言われています。しかし、かつてリカちゃんを楽しんだ女性たちが、ホビーとしてコレクションしたりしています。また、デジタル化の進展により、ゲームを通じてリカちゃんの着せ替えやおしゃれを楽しむことが人気となっています。
この先のリカちゃん人形の展開は、子どもたちの楽しみや新たなトレンドに合わせて、リカちゃん人形がどのように進化していくのか、見守っていきましょう。
『リカ・カルチャー序論』(1985年 リカ・カルチャープロジェクト)、『リカちゃんのフシギ学』(新潮社1987年)
特別限定発売「リカちゃん」とリカちゃんのイベント
リカちゃんは私たちの心に深い思い出を残してきた存在であり、バリエーションも様々です。
特に「大人のリカちゃん」や「株主優待リカちゃん」など、特別生産リカちゃんも存在しています。
そんな、特別限定リカちゃんや、リカちゃんのイベントをご紹介します。
リカちゃんテーマパーク2023年「リカちゃんキャッスル30周年」白無垢リカちゃん
詳しくは>>こちら<<
ジェラートリカちゃんになりきっちゃお!
ジェラートリカちゃんとお揃いの服を着て撮影ができます>>詳細はこちら<<2023年6月25日まで
リカちゃんお仕事図鑑
リカちゃん人形ではないですが、リカちゃんが様々なお仕事制服を着ていて可愛いですね。
17歳のリカちゃん「Licca」
こちらのリカちゃんはは、17才の現役女子校生。トレンドを意識したファッションやライフスタイルを体現しています。
スタイリッシュに服を着こなせるよう、身長が22㎝から27㎝に伸びました。脚はキレイに見える角度でセットされているため、誰でも簡単にキレイなポージングが楽しめます。「Licca」
「ジェニー」ちゃんが復活しているみたいです!
LiccA Stylish Doll Collections 大人のリカちゃん
『リカちゃん』と共に時代を歩み成長した大人の女性たちにも愛される新ブランド「LiccA」が2015年6月にスタート。初回生産1,000体限定の予約受付はスタートから3日で完売でした。2017年までは予約生産でした。
かわいいお顔のリカちゃん人形が欲しい!
株主優待リカちゃんや大人のリカちゃんのように、可愛いリカちゃんが欲しい!っていう方もいらっしゃるかもしれませんね。
実は……
ごくまれに「リカちゃんキャッスル」で激カワリカちゃんが販売になることがあるんです!
リカちゃんキャッスルは震災の時に原発事故で多大な影響を受けて心配していたのですが、完全復活!
日本橋にもお店が出店されています。
こちらのリカちゃんは日本橋限定リカちゃん。
超!可愛い♪
リカちゃんキャッスルではジェニーちゃんも販売しているんですよ♪
リカちゃんは可愛すぎる!おしゃれなジェニーちゃんが好きっていう方も多いですよね。
こちらのリカちゃんは
リカちゃんキャッスルのちいさなクローゼット神戸三宮の限定モデル。
神戸巻きもいいですね♪
限定モデルリカちゃんはホント激カワ!
リカちゃんキャッスルは、以前はタカラトミーの工場だったのですが独立した記憶です(違ったかな)。タカラトミーのリカちゃんは中国製ですが、リカちゃんキャッスルはリカちゃんの工場なので日本製です。さらにリカちゃんキャッスルのリカちゃんはお顔と髪の毛は手作業のため個体差があります。
実物を見て購入することをオススメします!
販売終了・終了イベント
- そごう横浜店「オリジナルリカちゃんを作ろう」
- かっぱ寿司「リカちゃん缶ミラー」
- リカちゃんおしゃれパーティー
- 『うる星やつら』ラムちゃん×リカちゃん