アシェット「恋愛小説の世界」全シリーズあらすじ紹介

恋愛ライトノベルが大好きです。

今回は、アシェット出版から発売されている素晴らしいシリーズ「恋愛小説の世界」の各巻のあらすじを紹介します。

このシリーズは、心温まるストーリーと魅力的なキャラクターで読者を魅了してくれます。さあ、どの巻も魅力的な世界へとご案内しますので、一緒に楽しんでいきましょう。

アシェット「恋愛小説の世界」各巻の内容とあらすじ

ボヴァリー夫人…①10号②22号

田舎での退屈な結婚生活にうんざりしていたエマ・ボヴァリー。自由で華やかな世界に憧れる彼女は、やがて不倫に溺れてしまう。理想と現実の狭間で苦しむ姿を写実的に描いたフランス文学の金字塔。

高慢と偏見…①創刊号②８号

19世紀イギリスを舞台に、誤解や偏見から起こる男女のすれ違いを写実的かつユーモラスに描く。世界中の読者を魅了し、何度も映像化されてきた恋愛小説の金字塔

源氏物語：①3号②13号③19号④27号⑤33号⑥39号

平安時代中期に著された五十四帖から成る世界最古の恋愛小説。主人公・光源氏の誕生から栄光、女性たちとのさまざまな恋愛と苦悩を795首の和歌と共に紡ぐ。本シリーズでは、名訳と名高い谷崎潤一郎訳を採用。

アンナ・カレーニナ…①7号②20号③32号④38号⑤44号

政府高官の夫カレーニンに愛を感じられず、退屈な日々を送るアンナ。そんなある日、彼女は青年士官ヴロンスキーと恋に落ちてしまう。破滅的な恋に溝投じるアンナの悲運を美しい文章で描く。

ジェーン・エア…①6号②18号③28号

孤児出身のジェーン・エアが美しい心と強い意志で家庭教師として住み込んだ家の主人と結ばれるまでの物語。自由恋愛や男女平等意識など、19世紀当時としては画期的な「自立した女性像」を描いた。

マンスフィールド・パーク…①5号②30号

貧困ゆえに叔父の屋敷マンスフィールド・パークに預けられた内気な少女ファニーは、そこで優しい従兄へ恋心を抱くが……。不屈の道徳心で幸せをつかもうとする少女を、鋭い皮肉と精妙な観察力で描いたシンデレラストーリー。

若草物語…4号

南北戦争時代、父が出征し母と4姉妹のみとなったマーチ家。姉妹たちは、ときに失敗しながらも支え合い「立派な小夫人」として成長していく。一世紀以上世界中で愛されてきた少女文学の決定版。

アニメ「愛の若草物語」や「ナンとジョー先生」で知っている人も多いかも。日本で「若草物語」と言われてるのは「第一部」が多いです。私は、大人になったジョーの恋愛やベスとの関わり方や苦悩と成長の第2部が好きです。

嵐が丘…①2号②11号

イギリスの荒野にそびえる屋敷「嵐が丘」を舞台に、主人公ヒースクリフによる屋敷の娘キャサリンへのすさまじい愛憎を極限まで描く。1世紀半以上読み継がれてきた世界三大悲劇の一つ。

細雪…①9号②21号③29号

大阪の名歌である蒔岡家。その4姉妹の三女・雪子は、姉妹のなかで、もっとも美しいが未婚であった。雪子のお見合いを主軸に、4姉妹が織りなす人間模様と昭和日本の上流社会を煌びやかに描いた日本近代文学の傑作。

『濹東綺譚』（ぼくとうきだん）…12号

荷風の小説中、最高傑作とされている。
大江は6月末のある夕方、玉の井付近を散策する。急に大粒の雨が降り出し、大江が傘を広げると、浴衣姿の女が傘に入ってきた。大江は女（お雪）に誘われるまま、部屋に上がる。大江はお雪のもとに度々通い、なじみを重ねる。お雪は大江のことを秘密出版に関わる男と誤解しているらしい。ある日お雪は、借金がなくなったら「おかみさん」にしてほしい、と言い出す。お雪を幸福な家庭の人にするのは自分ではない、と大江は考える。9月の末、お雪が入院したことを聞く。10月になると大江が玉の井通いをすることもなくなった。

マノン・レスコー…14号

美少女マノン・レスコーに一目惚れした騎士デ・グリュー。しかし彼女を愛した男たちは嫉妬や欲望からさまざまな罪を重ねていく。愛と本能のままに生きるマノンと、破滅の道を辿る青年を描く悲恋の物語。

人間失格…15号

「恥の多い生涯を送って来ました」。そんな身もふたもない告白から男の手記は始まる。男は自分を偽り、ひとを欺き、取り返しようのない過ちを犯し、「失格」の判定を自らにくだす。でも、男が不在になると、彼を懐かしんで、ある女性は語るのだ。「とても素直で、よく気がきいて(中略)神様みたいないい子でした」と。ひとがひととして、ひとと生きる意味を問う、太宰治、捨て身の問題作。

カラマーゾフの兄弟…①16号②24号③34号④40号

強欲かつ好色な地主フョードル・カラマーゾフには3人の息子がいた。フョードルは長男と遺産相続や女性関係でぶつかり合う。哲学や宗教、恋愛、サスペンスなど、あらゆるテーマを描いた世界的大作。

恋愛小説なの？そんな疑問を感じました。ファンの方の解説を読むと「ミステリー、恋愛、宗教、家族など、あらゆるジャンルの小説エッセンスが織り交ぜられている」と言っていました。

レ・ミゼラブル…①17号②26号③36号④42号

「レ・ミゼラブル」はフランスの作家ビクトル・ユーゴーが書いた小説です。
物語は、フランス革命前後の社会的な不平等、貧困、犯罪、愛、献身、そして赦しについて描かれています。物語には、主人公ジャン・ヴァルジャンと彼を追いかける警察官ジャベールの対立、コゼットとマリウスの恋愛模様などもありますが……

こころ（夏目漱石）…23号

親友Kを裏切って好きな女性と結婚した罪を負う先生の行く末には絶望と死しかない。「こころ」というタイトルに包まれた明治の孤独な精神の苦悩には百年たった今も解決の道はなく、読者のこころを惹きつけてやまない。

風立ちぬ(堀辰雄)…24号

昭和初期に活躍した小説家、堀辰雄の小説。1923（大正12）年、19歳の時に堀辰雄は結核を発病した。自ら病みつつ、より病状の重かった婚約者に付き添って信州のサナトリウムに入った数ヶ月の経験をふまえて書かれたのが本作である。死を超えて存在する永遠の生と愛とを謳う、透明で純粋な詩情が高く評価された。

• 山口百恵さんの「風立ちぬ」
  こちらは、堀辰雄の「風立ちぬ」を映画化したもの。やっぱり百恵ちゃんと三浦友和さんのゴールデンカップルの映画はいいですね。
• 松田聖子さんの「風立ちぬ」
  CMソングにも使われたので覚えている方も多いかもしれませんね。
  CBSソニーのプロデューサーさんが「風立ちぬ」が大好きで企画されたそうです。
• ジブリ映画「風立ちぬ」
  風立ちぬと聞いたら、ジブリ映画を思い浮かべる人も多いかもしれません。
  飛行機の設計技師「堀越二郎」をベースに、同時代を生きた「堀辰雄」エッセンスを取り込み一日を大切に生きようとした人物を描き出しました。

31号・銀の匙/野菊の墓

• 銀の匙
  ハガレンの荒川弘さんの銀の匙ではなくて中勘助の銀の匙
  古い茶箪笥の抽匣（ひきだし）から見つかった銀の匙。忘れられていたこの小さな匙は、病弱だった私の口に薬を入れるため、伯母さんがどこからか探してきたものだった……。
  中勘助：処女作『銀の匙』を執筆、漱石の強い推薦で「東京朝日新聞」に連載された。ほかに『提婆達多』『犬』といった幻想的な小説、『しづかな流』『街路樹』といった随筆がある。

• 野菊の墓
  野菊の墓っていったら聖子ちゃん版ではなくてやっぱり百恵ちゃん版。
  政夫と民子は仲の良いいとこ同士だが、政夫が十五、民子が十七の頃には、互いの心に清純な恋が芽生えていた。しかし民子が年上であるために、ふたりの思いは遂げられず、政夫は町の中学へ、民子は強いられ嫁いでいく。
  伊藤左千夫：編集・作歌・『万葉集』研究に全力を尽くす。子規の写生文の影響を受け『野菊の墓』『春の潮』等を発表した。

35号・斜陽(太宰治)

太宰治の『斜陽』は、華族制度廃止により没落した貴族の家族を描いた小説である。

主人公・上原かず子は、貴族の娘として生まれ、華族の道徳や価値観に縛られて生きてきた。しかし、父の死後、母とともに伊豆の山荘に移り住むと、次第にその価値観に疑問を持ち始める。

そんな中、かず子は上原という男と出会い、恋に落ちる。しかし、上原は既婚者であり、かず子は妊娠してしまう。上原はかず子を捨て、かず子は一人で赤ん坊を産むことを決意する。

41号・三四郎(夏目漱石)

熊本の高等学校を卒業し、東京帝国大学に合格した真面目な主人公の三四郎は、23歳だが女性経験がない田舎者。女性と共に相部屋で一晩を過ごすが気を遣うばかりで手も触れず「度胸のない方ですね」と……

43号・有島武郎 或る女