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「金継ぎ」が楽しめる小説!『吉祥寺うつわ処 漆芸家・棗芽清乃の事件手帖』レビュー

新刊
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金継ぎとは、金を使って壊れた陶磁器、ガラス製品などを修復するための技法のことを言います。

今回は「金継ぎ」という技術を通して、陶芸や漆芸の世界の魅力も楽しめる一冊をご紹介します!

金継ぎきんつぎ」を知ったのはギャラリーフェイクでした。
「金継ぎ」された茶碗の話だったでしょうか。修理と修復は違うっていう話が良かったです。

最近は、本屋さんでも「金継ぎ」のキットを見かけるようになり、金継ぎも身近に楽しめる時代になったんだなぁとシミジミ。

金継ぎとは、金を使って壊れた陶磁器、ガラス製品などを修復するための技法のことを言います。
物がまだそれほど多くはなかった時代には、「割れた物を修復し、もう一度使う」という考え方が当たり前でした。
日本人の物を大事にする心によって生まれたのが、「金継ぎ」というすばらしい技術なのです。

金継ぎで修復した器には、割れ面に沿って金の線が走ります。この線を使いながら、器に新たな景色を描き出すことで、器の価値を高められる点が、金継ぎならではのメリットと言って良いでしょう。

この美しい金継ぎの技術が確立したのは、室町時代だったと言われています。
当時の日本では茶の湯が盛んで、器も多く使われていました。

一つずつの器を大切に使うのはもちろんのこと、金継ぎの美しいデザインに魅了された人が多かったことも事実であり、金継ぎは盛んに行われていました。

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ご安心ください、どんなうつわも必ず壊さずに継いでみせます

株式会社マイクロマガジン社
2023年1月20日

【舞台は吉祥寺】がけっぷち女子大生&美しき漆芸家が贈る、心温まる陶芸ミステリー『吉祥寺うつわ処 漆芸家・棗芽清乃の事件手帖』

・女子大生、花岬麻冬は吉祥寺で漆芸家の清乃と出会い、漆と陶芸の世界へのめり込む――
・「金継ぎ」という技術を通して、陶芸や漆芸の世界の魅力も楽しめる作品!
・「金継ぎ」が表現されている、美しい書影イラストを使用したPOP画像も公開

マイクロマガジン社は、ことのは文庫新刊『吉祥寺うつわ処 漆芸家・棗芽清乃の事件手帖』を発売いたしました。

吉祥寺うつわ処 漆芸家・棗芽清乃の事件手帖
https://micromagazine.co.jp/book/?book_no=1470
小説:穂波晴野/装画:丹地陽子
ISBN:9784867163825
定価 :781円(本体710円+税10%)
発売日:2023年1月20日

がけっぷち女子大生が出会ったのは、迷える人たちの悩みや謎を紐解く美しき漆芸家

研究用の貴重な美術品を割ったという、あらぬ疑いをかけられて大学で浮いてしまった女子大生・花岬麻冬(はなさきまふゆ)。
そんな失意の彼女が吉祥寺で出会った漆芸家・棗芽清乃(なつめきよの)。
「あなたには、あなたにとっての真実があるのでしょう、それを歪めてはいけません」
麻冬の事情を知り、そう語りかける清乃はまるで見てきたかのようにその真相を解き明かしていくが、彼女の力はそれだけではなかった――。

書店員・レビュアーさまから寄せられた感想もご紹介!

シンプルに好きです!好きが詰まりすぎてもはや苦しかったです…!
女性二人の絆、謎解き、同棲、百合の香り…そして吉祥寺が舞台!まだまだ読んでいたいです。
「金継ぎ」というなかなか馴染みのないお仕事をされている、優しくて綺麗なお姉さん、
清乃さんに恋してしまいました!
清乃さんの仕事への姿勢やモノへの想いが、とても優しくてかっこよかったです。
そしてモノを継なぐだけではなく、麻冬と一緒に人と人とを繋ぐ物語に心が温かくなりました。
ちょうど麻冬と同じ年のころに私も吉祥寺に通っていました。
その頃の事を思い出して、懐かしくて眩しい気持ちになりました。
清乃さんへの憧れと、私の思い出が詰まった1冊になりました!
(TSUTAYAサンリブ宗像店)

美術品を壊したという疑いをかけられた女子大生。彼女が出会う漆芸家。
その二人がお互いを思いやる気持ちが優しく読んでいると、とても心が温まる。
漆芸家は欠けたりひびの入った陶器を「金継ぎ」で修復していくが、その技法はただ修復するだけではなく、その器の価値を高めることさえある。
陶器のようにひびが入ってしまうことがある人間関係も「金継ぎ」のようにお互いの価値が高められるような修復ができたらと思った。
(レビュアー あおい 様)

麻冬と清乃さんの関係が単なる友情や信頼だけではなく、2人きりになると出てくる女性同士とは思えないくらい艶めかしい描写にドキドキしてしまいます。
うつわを丁寧に繕いながら人と人の関係まで見事に繋いでしまう清乃さんと木蓮陶房で成長し清乃さんの右腕になっていく麻冬、どちらも頼もしく応援したい気持ちになりました。
金継ぎについて今まで一度も見聞きしたことがなかったので、清乃さんが作業をする工程が興味深かったです。
(大同大学大同高等学校図書館員)

著者紹介
​小説:穂波晴野(ほなみ・はるの)
愛知県生まれ。牡羊座。
出版社での勤務を経たのち、シナリオライターに転向。
本作「吉祥寺うつわ処 漆芸家・棗芽清乃の事件手帖」にて書籍デビュー。
読書と美術館めぐりが好き。
装画:丹地陽子(たんじ・ようこ)
三重県生まれ。東京藝術大学美術学部デザイン科卒。
イラストレーターとして、書籍・雑誌・広告・webなどで活躍中。
ことのは文庫作品に『極彩色の食卓』シリーズがある。

ことのは文庫「心に響く物語に、きっと出会える」

2019年6月にマイクロマガジン社が創刊したオトナ女子向け文芸レーベルです。
累計7万部を突破した『わが家は幽世の貸本屋さん』シリーズや、『陰陽師と天狗眼』シリーズ、『妖しいご縁がありまして』シリーズなど、様々な作品を出版しております。

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読んでみて!

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