手づくり手帖23号の付録は
遠藤佐絵子さん監修の「クロスステッチの和模様のカードケース」です。
手づくり手帖は、23号をもって、休刊です。
手芸が楽しくなってきて、定期購読も検討していたときの休刊案内、残念です。
手芸を幅広く知ることが出来たことと、ステッチイデーの合間の手芸本と、手芸店が身近にない私の場合は、とってもありがたい付録付き本だったのですが・・・
学研の「はんどあんどはーと」の時も思ったのですが、手芸の総合本というのは、専門書と違って、固定客が少ないのかな?と思ったり。
私が「かわいい刺しゅう」を定期購読している本屋さんでは「手づくり手帖」を取り扱っていないんですよね(泣)
というわけで、車で1時間の大きめの本屋さんで「手づくり手帖」を購入してきました。
遠藤佐絵子さんの名前入り、刺しゅうタグがおしゃれですよね。
手づくり手帖23号の内容と感想
手づくり手帖23号は、「ザ・日本」っていう感じの内容で、和柄が好きな私は、ワクワクして、本を読みました。金継ぎとかの日本の伝統も載ってて、読み応えがあります。
私が楽しんだのは17号・18号・21号・22号と、23号の本号のみなので、まだまだ、手づくり手帖と共に手芸を楽しみたかったな。復刊を望みます!
手づくり手帖バックナンバー
手づくり手帖のバッグナンバーと手づくり手帖の材料セットが「手づくりタウン」で販売になっています。在庫が少ない本もあるので、バックナンバーの購入はお早めに。
付録に作り方説明書をつけたキットの販売も。1000円+税なので、購入はお早めに。すでに完売しているものもあります。
刺しゅうが付録になっている号の紹介
全23号のうち、23号を除いた号で、刺しゅうキットとポーチやがま口などの小ものキットが付録になっている号を紹介しますね。
- vol.1:初夏号
特集:手づくりの白の世界
付録:大塚あや子さん監修「イニシャルを刺しゅうするハンカチーフ」 - vol.3:初冬号
特集:北欧を思う手づくり
付録:斉藤謠子さん監修「北欧の自然を描いたプリント布で作るがま口ポーチ」 - vol.4:早春号
特集:日本の針仕事
付録:草乃しずかさん監修「絹で咲かせる桜の日本刺しゅう」 - vol.5:初夏号
特集:フランス、手仕事の粋・暮らしの知恵
付録:小倉ゆき子さん監修「リボン刺しゅうを楽しむミニポーチ」 - vol.6:初秋号
特集:青と白の手づくりの世界
付録:黒羽ね志寿子さん監修「オリジナル布使用カードポーチ」 - vol.8:早春号
特集:庭にまつわる手づくり
付録:青木和子さん監修「春の庭ドイリー」 - vol.9:初夏号
特集:布が好き、糸が好き
付録:小関鈴子さん監修「オリジナルプリント布のミニポーチ」 - vol.10:初秋号
特集:秋色の手づくり
付録:井口佳世子さん監修「ニードルポイント・薔薇のピンクッション」 - vol.11:初冬号
特集:北の国の手づくり
付録:御園二葉さん監修「ハーダンガー刺しゅうのコースター」 - vol.12:早春号
特集:愛しの花モチーフ
付録:樋口愉美子さん監修「アップリケと刺しゅうのモダンフラワーカードケース」 - vol.13:初夏号
特集:手づくり・日本の夏
付録:下田直子さん監修「金魚のソーイングケース」 - vol.14:初秋号
特集:英国・手仕事の心
付録:笹尾多恵さん監修「ゴールドワークのロイヤルブローチ」 - vol.18:初秋号
特集:秋を彩る手づくり
付録:戸塚薫さん監修「花刺しゅうのドイリー」
- vol.21:初夏号
特集:Colorーときめきの色
付録:青木和子さん監修「花刺しゅうのブローチ」
- vol.22:初秋号
特集:秋の装いを手づくりで
付録:岡理恵子さん監修「ぺたんこトートバッグ」
クロスステッチで綴る和の文様
古来より、脈々と受け継がれてきた日本伝統の和の文様。日々の暮らしの中でなじみ深い文様も多く、古を尊ぶ気持ちにさせてくれます。
この「和の文様」をマス目上に図案化し、クロスステッチで表現することをライフワークにされているのが、刺しゅう作家の遠藤佐絵子さん。
手づくり手帖23号は、数ある和の文様の中から「有職文様」「伊勢型紙の文様」「割付文様」の作品が紹介されています。
遠藤佐絵子さん
東京学芸大学大学院修士課程修了。河合編物服飾学園卒業。ヨーロッパ刺しゅうを学んだ後、日本の伝統文様をクロスステッチで表現し、書籍や刺しゅうキットに図案を提供している。
遠藤佐絵子さん監修「クロスステッチのカードケース」の制作
和の文様を配したカードケース2種類から、好きな文様で、カードケースをひとつ制作します。
アイーダ(表布)はクロスステッチ用の生地です。しっかり糊付けされているので、刺しゅう枠はなくても刺せます。
私は、最初は刺しゅう枠を付けて、クロスステッチに慣れてきた中盤からは、刺しゅう枠を付けないで刺しゅうをしてました。
刺し方
クロスステッチの刺し方は「/」が上にくる刺し方の説明のため、私は「\」が上にくるため、刺し方については、読まずに刺し始めました。
糸始末の仕方は、針目3〜4目に糸を通す方法です。私は、もっぱら、この方法ですね。
刺し始めは「ループメソッド」で。
糸の長さ
いつものごとく、三つ編み族の私は、刺しゅう糸を均等に切ってしまうわけですが・・・
今回、いろいろと、刺し方を試した結果、矢羽根の羽の部分は、1本(約64cm)が、矢羽根1個分でした。
刺し方を悩む編(笑)
今まで、横に刺し進める方法ばかりだったので、最初、横に刺し進めようとしたら、裏の糸渡りが複雑になってしまい「ああ、縦方向」に刺しゅうすればいいのかと気づいて、刺しゅうしなおし。
どのように刺し進めれば良いのか悩んだらミスった
刺し進める方向を悩んだところの、裏側は、糸があちこちに向いていて、裏を見ただけで、悩んだことが一目瞭然。
そして、、、、刺すマス目を1行開けるのを忘れて、刺し直し・・・
今回は、縦のラインをまず、刺してしまうと良いのかも
- ループメソッドなので、約64cmの刺しゅう糸1本を2本取りにして、縦のラインを刺しゅうする
- 縦のラインを基準にして約64cmの刺しゅう糸1本を2本取りにして、矢羽根の羽を刺しゅうする
これが、失敗が少なく刺しゅうできる方法かもしれませんね。
ただし、ループメソッドで刺しゅうしていない方は、長さが足りなくなるかも。
クロスステッチを刺しゅうするのに、目印になる部分だけ刺しゅうしました。
疲れた〜
ここまで刺しゅうして、気がついたこと。私のクロスステッチの刺し方編
刺しゅう糸は三つ編み族です。
1本当たり64cmくらいかな。
- 刺しゅう糸の束から1本引き出します
- 糸の中央で二つ折りにし、針に通して「2本どり」にします
- 刺し始めは「ループメソッド」で
- 矢羽根は、縦に刺していくと、刺しゅう糸も効率的に刺すことが出来ました
最初の1列を刺す
⇒ - 片側が終わったら、裏側の糸にくぐらせてから、反対側を刺しゅうします
- 刺し終わったら、糸始末します。
私は|| ←の部分に糸を横に渡して糸始末するのが楽で好きですが、
裏側も綺麗に仕上げたいなら、刺した糸にからめながら糸始末をした方が良いですよね
完成
クロスステッチって、ヨーロッパ刺しゅうと違って、単調なのに、時間がかかって、私の性格には不向きだなと思ってしまった今回のデザイン。
クロスステッチの作品を見ていると、私も楽しんでみたいって思うけれど、小さな作品のみ楽しもうと思いました。
「HEAD」をされている方々を尊敬します。
いろいろ、やっている合間にクロスステッチ。
面倒くさい〜という思いが強くて、なかなか続かず。完成までに2ヶ月以上かかっちゃった。
パターンで楽しむ和のキルト
岡本陽子さんの、タペストリーやバッグの作品
バッグは、作り方付き
岡本洋子さん
大阪市在住。幼少の頃から手芸に親しむ。エレガントな大人のかわいらしさが漂う作風が特徴。
背守りの話
子どもの着物の背中に、糸と針でするおまじないが施す「背守り」。
幼く、かよわい子どもの命を助けたいと願う母たちが、ときに小さくさりげなく、ときには大きく目だつように縫ったものでした。
下中菜穂さん
造形作家。もんきり研究家。1960年千葉県生まれ。江戸時代の「紋きり遊び」を通して「かたち」に込められた祖先の暮らしぶりや精神を紹介。「文様を暮らしの中で楽しむ」文化や手仕事を現代に蘇らせるべく、出版やワークショップ、展覧会などを展開。
消しゴムはんこの年賀図鑑
年末になると、消しゴムはんこの図案が出回りますよね。
かつて、私も、消しゴムはんこにハマってました。
フェルトの花モチーフ
刺しゅう枠を使わないオフフープ技法による、立体刺しゅうの花々。
シート上のフェルトを芯にして刺しゅうを施すのでふっくらと厚みがあり、花びらや葉の縁まで刺しゅう糸で覆われるため、仕上がりが美しいことも特徴です。
休刊にならなければ、次の号は、この立体刺しゅうが付録だったはずなんですよ。これを作るのを楽しみにしていたので、とっても、残念無念。
PieniSieni(ピエニシエニ)さん
日本フェルタート協会代表理事。ビーズ・フェルト刺しゅう作家。刺しゅう枠を使わないオフフープ技法による立体刺しゅうを施して、花や昆虫などの立体的なモチーフを制作。講師活動、通信講座、キットデザインなども手がける。
パラグアイの伝統レース・ニャンドゥティ
ニャンドゥティとは、南米パラグアイの伝統的なレース編みのこと。
可愛らしい響きのこの言葉は、先住民のグアラニー語で「クモの巣」を表します。
植民地時代にスペイン人がレースを伝え、パラグアイの豊かな自然や風土の中で変化をとげ、独自のカラフルなレース編みが生まれました。
岩谷みえエレナさん
南米パラグアイ出身。ニャンドゥティ研究会「Academia Mie Elena」主宰。パラグアイ国立伝統工芸院認定ニャンドゥティ指導員。パラグアイでニャンドゥティを習得し、現在は日本をはじめ世界でニャンドゥティの普及活動として、教室運営の他、イベントでの展示販売、パラグアイフェスティバルや大使館イベントへの強力などを行っている。
私が興味を持った記事のみの抜粋となってますが、他にもいろいろな読み応えのある記事が沢山。いつもよりも、充実している気がするけど、気のせいですよね?復刊をのぞみます!!